伝播する想い #おかえりモネ
『舞いあがれ!』 もフライト訓練課程。
中間審査まで残り5フライト。
あと5時間しか乗れません。
そんなおり、本日の気象データを解析したのは岩倉学生。
「ショワルター安定指数を分析すると、訓練時間中十勝エリアにおいて雷雲が発生するという予測ができます。安全性を考慮し、本日のフライトは中止すべきと判断しました」
しょわるたー
あんてい
しすう
……
…………
…………………………!??
んん!?
ちょっと待って!!
ショワルター安定指数 って!? なんでしたっけ??
「ですからエマグラムを使うんです、不安定降水や雷雨が発生するまで雲が発達するかどう か。
このSSIを求め・・・」
「あぁ、SSIってなんでしたっけ?」
「ショワルター安定指数のごどです」
ホワイトボードに書きながら「850hPaの空気を500hPaまで暖熱的に持ち上げたときの温度と〜〜」
「え、この状況は納得いかない、待てまて…読めばわかるんだ、ちょっと貸してください」
朝ドラにおけるヒロインのセリフで、出てくるたびに周囲を波立たせる単語
「ショワルター安定指数」
(↑↑↑ 吉川晃司さんの声で読み上げてもらえると格段にかっこいい単語に変身するような気がする)
初出はたぶん『おかえりモネ』だったでしょそれ以外にありますか(笑
こんなことこんなとこに書かなくてもすでにTwitterでは盛り上がったんですよ、一瞬ですがトレンド入りもしてましたもん。
モネちゃんと菅波先生のセリフを確認するためと言いつつ、結局見てしまう『おかえりモネ』第7週35話
サブタイは「サヤカさんの木」
見るたびにこの物語の、好きだなぁ、美しいなぁと思うのはこんな景色なんですよ、登米の山の森に聳り立つヒバの大木。
陽光を受けて木漏れ日を纏う、神々しさがあります。
近寄ってもとても追いつけない、でもなぜか触れると温かく受け止めてくれるような……
サヤカさんが護ってきた樹齢300年の木。
そんなサヤカさんを尊敬し好きになって自分のやりたいことと天秤に掛けつつ、それでもどちらも捨てられないモネ。
彼女の悩みを聞きながら他人のさまざまな悩みに触れ、ひとの言葉を聞く・受け止めることの大切さを学ぶ菅波。
この物語が美しいと思うのは、こんな連鎖です。
サヤカさんの決意、真摯に悩むモネ。
サヤカさんを森林組合のメンバーが支えて登米の森の景色が護られ、まだ幼いながら心を尽くしてサヤカさんや登米の人々になにかができないかと考え続けるモネを菅波が支える。
その菅波もまた、いろいろいじられながら恩師の中村医師や、サヤカさん・森林組合のおじさんおばさんたちに受け止めてもらえている。
誰も取りこぼすことなく、みんなが輪になって支えあう図式はまさしく円満に美しいと思うのです。
あとね、好きなところ——
こちらは35話のモネのセリフ
東京ってそんなにすごいところですか。
自分の中では決まっていたとしても、もう一つの方をどうしても捨てたくない。
どちらもとても大切なんです。それを迷っているとは言えませんか。
私、気象予報士を諦めます。
方や、73話の悩める菅波のセリフ
人間は自分がよくわかっていないというのは本当だなって。
僕は患者さんと接するのが苦手だと思ってきました。人の感情は割り切れないし、コロコロ変わるし。
そういうものを推しはかりながら治療するのは、僕のような人間にはハードルが高い。
外科を選んだ理由の一つでもあります。
でもここにきて案外向いてるんじゃないかって。もしかしたらこっちの道に進んだほうが良いんじゃないかって、最近……
迷っています。
この二つのシーンがリンクしているの、とても好きです。
ふたりの悩みも〜
これは円環というより螺旋。
周りながら同じ位置の少し上を通って先に進む。
登米で悩むモネにはそれだけで精一杯でしたが、菅波が悩み始めるとふたりの関係が劇的に変わってくるのが楽しみな頃でありました。
これ、日記だろうか🤔🤔🤔⁉️