そこにいない人を思う ~ #サイドバイサイド感想
隣にいる人
姿が見えない人
それでもいる人
まだ、サイドバイサイド隣にいる人 のことを考えています。
美しくて面白い。
人間の世界の物語に正解も結果も、あるわけはないじゃないか、全てが曖昧だとしても人はそのまま生きていく——
以下は妄想交じりの雑感。
余計なイメージを与えないでって方は読んじゃいけません。
パズルのアプリ、やってるとなんとなくクリア出来ない難解なものってクリア条件の潰し方、優先順位を間違えてるっぽいんですよ、実際そうなんですけど。
なかなかに難しい物語も、アタック~つまり視点を変えるとだいぶ理解が進んだりして。
『サイドバイサイド 隣にいる人』はそういう作品かなって思います。
未山にスポットが当たってるのでそこばかりに目が行きそうですが、本当のこの物語は未山ではなくほかのキャラクターを見ることの方が未山が朧気に見えてくるような・・・
考えてみると酷い男なんですよね。
むしろあの状態の莉子とずっと暮らしていた草鹿はだいぶ優しいのでは無いかと思います。
想像でしかないですが、草鹿と莉子が同棲していたにしても長すぎます。
高校時代の恋を引きずって、時を止めてしまったような女。
闇の中で光を求めるように、未山の姿を白いキャンパスに降ろそうとする。
「真っ暗なところで一箇所だけ明るいの」
詩織と未山の交流、交歓をドアの影から覗き見ながら、本当は自分が入る隙などないことを悟る莉子。
東京を離れたときから分かっていた、未山は自分との過去を怖れている。だからこそ、未山の家の前で「おいで」と誘われたときやっと未山の手に縋ることが出来た。
莉子が未山を求めることを拒否も否定もしない詩織、無邪気な美々。
詩織も、美々という存在を見る限り、過去に愛しい人や大切な人との離別があったことは容易に想像出来る。
高校時代に入れたタトゥー
一人娘を残して消えた大切な存在
詩織と未山は同じように消せない傷を見せ合い、認め合って恋人になった。
しかし、過去を綺麗に精算している詩織に比べ、莉子を不幸にも過去に置き去りにした未山のこれまでの不実は拭えない。
闇から出ようとしている莉子にこれまでのことを詫び、代わりに詩織と美々という存在を"与えられた"莉子は彼に感謝の言葉を渡す。
(このまま逃げたらまた繰り返しじゃないのかな、と首を捻るとこなんだけど)
擬似家族の証であるはずの指輪も、やっと再び付けられるようになったけど・・・
もう元通りとはいかない。
ところが彼が見切りをつける前に…
赤ちゃんが生まれ
莉子の衣装がカラフルになる。
かねてからの詩織の希望であった、テーブルを明るく照らす照明が付き・・・
詩織母娘と夕食を囲み、笑いながら舌鼓を打つ。
その様子をキッチンから眺める未山——
さっきまでそこにいた未山を、美々はまた呼び出そうとする。
「きゃの!」
それを唱えたとき、未山くんの友だちが姿を現したこともある魔法の天使の呪文。
未山くんはあのときの"お友だち"に近い存在になったのだと
という、雑感です。
私、感想下手だなぁ、まぁ分かってたけど😓💦
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