私はね #鎌倉殿の13人
この町が嫌いじゃないんですよ、住みにくいなって思うだけで。
終わっちゃった、鎌倉殿🥲
衝撃の最終回だったけれど、振り返ってみれば政子が引いた緒が小四郎の運命のコマを回し始めたんだから、最期そのコマを停めるのは政子で正解なのだ。
ぶっちゃけ、三谷幸喜さんの脚本で面白くないものは今までなかったと思う、「真田丸」も、「新撰組!」も面白かったし毎週ワクワクした~~程度の知識で見始めた「鎌倉殿の13人」
ここまでハマると思いませんでした・・・
来年の大河も面白いんだと思います、いま言っときます、MJ以下、キャストが秀逸で多分きっと外さないと思います、でもね…
来年の今頃もこんなふうに「ロス」を感じて書くこともままならずにいるかと言えば~~どうなのか。
いや、なんとも言えんな、侮れないんですよ今のドラマ制作側の動向は。
だから期待しておきます、来年の今頃は来年の大河の登場人物でキャーキャー言ってる自分がいるんじゃないかと。
明日の朝ドラからまた「舞いあがれ!」も脚本家が元に戻って新章が始まるし。
今夜の城塚翡翠もまだ見れてないんで。
ロスってる場合じゃない!
--------キリトリ線--------
伯母上からの文が届いたとき、その内容に呆然とし……
早く鎌倉に戻らなければと心は飛ぶのに、身体が動かない。
盛綱に「ここらいいから、早く行け」と。
いつか聞いたような言葉を繰り返し繰り返し……
最終的に叔父上が引き摺るように、私を馬に乗せた。
六月 父が死んだ
血の巡りが悪くなって倒れた遺体をそのままにしては置けず、父の亡骸は既に荼毘に付された後だった。
己自身、妻も子もある身なのに、それでもまだ父が恋しいか~~いや、そうでは無い、単純では無い——
あれほど反発していた、その結果を父に見せたかった。
文書にした武士の掟。
もう誰も粛清せずに済む時代を、
「父がお前を育て上げてみせる」
そう言って肩を抱いてくれた手のひらが。
「鎌倉の命運、お前に託した」
そう言って押し出してくれた手のひらが。
失われてしまった……
盛られた土の上にボロボロと涙が零れる。
背後に静かな足音が寄ってきて、太郎、と声をくれた。
私は急いで袖で目を隠した。
額づいている私の脇に立つと、伯母上は息を抜くように微笑して「良いのです、あなたの父も同じように泣いていましたよ」
言われて目を上げると、伯母はますます笑って「変わらないわねぇ、小さい頃からあなたは優しい子で。でも、泣き顔を見たのは初めてだわ、我慢強い子だった」
そして伯母は懐から小さな箱を取り出し、私に差し出した。
——父上を必ずお守りくださいます
箱の表を見つめながら
—— 父上は、苦しんだのですか
——なにか言い残していませんでしたか
聞きたいことが沢山あるのに、喉がつかえて声が出ない。
「これを、あなたにと」
小指ほどの小さな観音像。
私の手に握りこませて尼御台は囁いた「新しい世を、作るのでしょう?
楽しみにしていると」
言っていましたよ、と。
夏の青葉が風に騒いだ。